集成材とは


集成材
集成材

 集成材とは、自然の木特有の大きな節や割れなどの欠点を取り除き、良さを集結した画期的な加工木材です。断面寸法の小さい木材やひき板(ラミナ)を乾燥させ、木目にそって、厚さ、幅、長さの方向に集成接着をして再構成して作られた木質材料で、構造用と造作用に分類され、主に建材やテーブルの天板などの家具素材として用いられます。

 当然のことながら、構造用のものは強度や耐水性について厳格な規定、検査基準のもとで品質管理されています。

 

 木材の欠点である、狂い、そりや割れ、ねじれなどが起こりにくく、安定性もあり、木の良さをいかした材料で、形状や長さを自由にできることから、和室の部材から大型建築物まで、多種多様なニーズに対応でき、近年では、大断面集成材が学校建築物などの

大型公共施設の梁などに用いられるようにもなりました。

また、木質構造では難しいとされていた曲線部材・大スパン架構

などが可能となり、木質ドームなどが造られるようになりました。

 



【集成材の歴氏】

 東大寺大仏殿(宝永6年~西暦1709年)では、高さ49mという木造建築の柱に集成工法がみられます。これは、現在の「集成材」には含まれませんが、集成材と同様の特徴を持つ工法です。

 世界最初の接着集成材による木造建築物は、1893年のスイスの興行施設といわれています。その後、1900年頃のドイツの大工さんが、スイスで特許を取得したことで、集成材が実用化されはじめ、そこから、ヨーロッパ全土へ広がり、アメリカやオーストラリアに伝わりました。
   日本の建造物では1951年に、東京の森林記念館で使用されたのが始まりと言われています。その後、造作用集成材の生産が盛んになり、製造技術や強度と耐久性に優れた接着剤の進化で、飛躍的に進歩していき、建築材として使用される「造作用集成材」や「構造用集成材」など、いろいろな用途に応じて用いられるようになり、生産の幅も広がりました。

 現在では、一般住宅のみならず、体育館、集会場、その他公共施設などの大規模な建造物や、電柱、橋などでも、「集成材」が使用されています。 

 また、一般住宅でも、住宅品質確保促進法の施行などで、柱や梁にも広く使われるようになりました。 


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